【2018年版】 中国滞在時に Twitter, LINE, Instagram ができるプリペイドSIM/スマホの準備

謹賀新年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末に子が生まれ、なかなか深圳に行けてない筆者であるが、復習を兼ねて中国大陸の通信事情を最新事情にアップデートしておく。

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目次

まとめ

SIMロックを解除し、 Amazon.co.jp で買った中国聯通香港の中国聯通香港のプリペイド SIMを挿す。iPhone 6s 以降に発売されたスマホなら SIM ロック解除できる (購入直後でも解除できるようになった)

はじめに

近頃メディアで取り上げられる機会が増え、俄か熱を帯びているサイバー都市・深圳 (深セン) 。現地のネットサービスを体験しに中国を訪れようとする人も多いだろう。大容量の通信を安価にできる、中国の通信手段についてここにまとめる。

中国での通信手段は「ローミング」が原則

「中国国内で Google Twitter Facebook 、LINE や Instagram が繋がらない」というのは有名な話。これは中国国内のプロバイダはグレートファイアウォール (GFW, 金盾) により特定のサービスへの接続が制限されている。中国国内で販売されているプリペイド SIM や、中国の SIM を用いた レンタル WiFi 、またホテルや公共施設の WiFi は中国からの通信であり、この制限が適用される。

一方、ローミングは契約元の通信事業者 (ドコモやKDDIなど) を経由するため、グレートファイアウォールの影響を受けない。中国での通信手段は、海外から持ち込んだ SIM を用いたローミングがベストである。

日本の SIM ローミングするか、海外の SIM ローミングするか

前述の通り、日本で普段使っている SIM でもローミングできることが多いが、以下の点に注意が必要である。

ドコモはキャンペーン料金 (何度も延長している) ではあるが、1980円であり、また暦日ではなく利用開始から24時間単位で計算されることから 2-3 泊程度の利用ではおススメである。一方、ソフトバンクや格安SIMの場合、また滞在期間が長い場合は、香港のプリペイド SIM を購入して使うのがおススメだ。

SIMフリー / SIM ロック解除ができるスマホを持っている場合

中国聯通香港のプリペイド SIM がおススメ

これまで、いくつかの選択肢があったが現在はこの「中国聯通香港 (China Unicom) 4G 中港7日 2GB 上網卡」という SIM で間違いない。

7日間、2GB まで通信可能。使い切った場合のチャージは日本のクレジットカード (VISA / MasterCard) でもできるので安心。チャージ方法はカードの台紙に書いてあるので捨てないように!

SIM ロックの解除が必要であれば日本ですませておく

20155月以降に日本の通信事業者から発売されたスマホiPhone でいえば iPhone 6s / SE 以降は SIM ロックの解除ができる。昨年(2017年)12月にルールが変わり、分割払いの場合は購入から120日、一括払いの場合は購入日から解除することが可能だ。また分割払いであっても、通信事業者の窓口で割賦を繰り上げ返済すれば即日解除できる。SIMロック解除の手続きはオンラインできる。費用は無料で、解除することに伴い違約金などが発生することもない。

MVNO (格安SIM) の場合は SIM ロックが解除された状態で販売されていることがほとんどだが、UQ mobile が販売する iPhone Y!mobile (ワイモバイル) が販売する全機種には SIMロックが施されていることがあるので注意が必要だ。

なお、iPad SIM フリーかどうか、SIM ロックの解除を実施したかどうかに関わらず、手続きなしで海外の SIM を使うことができる。

SIM ロックがかかったスマホしかない場合

日本の通信事業者が提供する国際ローミング(海外パケット定額)をつかう

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ドコモ、auソフトバンクY!mobile のいずれかと契約している回線であれば国際ローミングができる。前述の通りドコモと au 980/24時間 (キャンペーン料金)、ソフトバンク Y!mobile 2980/1日(暦日単位) だ。

なお、ドコモは事前に「海外1dayパケ」申し込みが必要になるので、あらかじめ日本で済ませておくとよい。

または Wi-Fi ルータまたは SIM フリースマホを買おう

SIMロックが解除できないスマホの場合、または日本の国際ローミングを維持したままプリペイドSIMを使いたい場合 (電話を受ける必要があるビジネスマンなど) は、中国で使える WiFi ルータや SIM フリースマホを新たに買ってもよいだろう。

WiFi ルーターは去年に引き続き Battery WiFi がベスト。電池持ちがよく、また中国の周波数帯に最適化されているため電波の掴みがよい。

海外用に SIM フリースマホを買うのであれば、”SIM2枚刺し (DSDS)” を要件に以下の機種をおススメしたい。

HUAWEI P10 lite

日本でも多くの格安 SIM 業者がサポートしていることから、流通量が多く手に入りやすいスマホ。中国滞在中に便利なだけでなく、日本国内においても格安 SIM で使いやすくできている。

→China Unicom は OK、 China Unicom 非対応 (TD-LTE 対応なし)

ASUS Zenfone 4 MAX

こちらも格安 SIM 業者の多くがサポートしていて手に入りやすい。

→ China Unicom は OK、China Mobile はエリアが狭い (TD-LTE B38, 41)

HUAWEI P10

5万円代と高くなってくるが、カメラの品質もよく普段使いにももってこい。後述の中国移動 (China Mobile) の周波数帯にも対応してくる。

→ China Unicom は OK、China Mobile も OK (TD-LTE B38, 39, 40, 41)

上級者向けのトピック

(以下は中国へよく行く人、また携帯電話への高度な興味がある人向けの話)

中国の周波数帯への最適化は必要か?

去年のエントリでは TD-LTE (Band 38-41) への対応が望ましいとしてきたが、中国聯通香港の SIM China Unicom ローミングする限りにおいては、あまり気にする必要がない。世界中のほとんどのスマホが対応する Band 3 のエリアが広く困らないからだ。

もっとも、中国移動香港の SIM (2-in-1など) を使い続けている人は、引き続き TD-LTE への対応が必須である。また、後述の「タイやシンガポールプリペイド SIM 」を買いたい場合、中国移動にローミングされるため、このケースでも TD-LTE への対応を見流べきだ。

中国大陸の SIM なら中国联通の日祖卡を現地で契約

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ローミング GFW の外になるので、Twitter Facebook が使える反面、百度や高德地図などへのアクセスは遅い。またローミングの場合 1GB あたりの単価が 800 円程度と、気軽につかうには厳しい。

中国聯通 (China Unicom) の日祖卡は、月に6元、500MB/1/日と非常に安く通信ができる。店舗によって扱いがないことがあるが、空港やイミグレなど域外からの訪中者が多い街のショップでは対応してくれることが多い。(201711月現在、皇岗口岸の China Unicom では取り扱っていた)

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こちらの1元日租卡は「使わない月は5元、データ通信を使った日は1日1元(広東省)または2元(それ以外の地域)がかかる」という SIM 。月に80円程度で維持ができる。この SIM は 2017年12月にリニューアルされたもので、広東省の外でも安く (800MB/2元) 使うことができ、とてもよくなった。

GFWの問題があるため、VPNを自前で用意できる人や DSDS 端末でこまめに切り替える使い方ができる人におススメ

国電話番号の SMS 受信は eSender が便利

博元信息が提供している「易博通」(eSender) は、中国の電話番号を手に入れて SMS の受信ができるサービスだ。このサービスを用いることで、中国の電話番号しか登録できないサービス (DiDiなど) や金融機関への登録のために、WeChat アプリを経由して電話番号を入手、SMS 経由の確認コードや連絡を受けることができる。

本件は、以下のエントリーが詳しい。

GlocalMe などの eSIM WiFi ルータはどうか

最近、各国の eSIM WiFi ルータと呼ばれる「世界各地で現地のSIMを自動的にダウンロードして通信を確保してくれる」サービスが出てきた。筆者はまだ試していないが、GLOCAL NET の場合、中国大陸では CMHK SIM をダウンロードして接続を確立してくれるため、GFW を回避できるとのことだ。(類似の GlocalMe, Skyroam, PocketFi では GFW の影響を受ける)

ただし、eSIM 技術は発展途上であり、SIM のダウンロードに時間がかかったり失敗することがあること、また提携先が変わる可能性があり、今後 GFW の対象になることもありうるのでおススメはしにくい。

シンガポール StarHub Happy Roam、タイ True TRAVEL SIM ASIA も要注目

香港以外からも国際ローミングが使いやすいプリペイドSIMが売られている。

シンガポール StarHub Happy Roam シンガポール国内のデータパックがそのまま中国を含む対応地域 (日本も含まれる) で利用でき、有効期限3日の 1GB パックを 5SGD (シンガポールドル) で購入でき、400円強の単価を得られる。そして、有効期限7日の10MBパックを 1SGD で買い足すと、先に買った1GB パックまで有効期限が7日伸びておトク (パック一覧)。

ただし、この SIM は通販では購入できず、必ずシンガポールに自ら訪問し、パスポートを提示して購入する必要がある。(チャージはネット経由で世界中からできる)

TRUE  TRAVEL ASIA SIM  Amazon で購入でき、8 日間で 4GB も利用できる。値段も 1500 円以下で売られており、GB単価は400円を切る。 

ただし、この SIM はオンラインでのチャージができないため、現地で使い切ってしまった場合は苦労することになる。

なお、これらの SIM は中国移動 (China Mobile) にローミングする。iPhone であれば中国移動が用いる周波数帯 (TD-LTE) に対応していることがほとんどだが、Android の場合は対応してないことが多い。よくわからない場合は安定の「中国聯通香港 (China Unicom) 4G 中港7日 2GB 上網卡」を買っておこう。

香港空港での中国移動香港プリペイドSIMの現地調達について

昨年のエントリでは「香港空港で中国移動香港のプリペイドSIMを調達する」話も書いていたが、中国聯通香港の SIM Amazon.co.jp で安価に調達でき、機種を選ばないことから、今回のエントリでは紹介していない。

一方、香港で現地調達の必要があり、かつ香港空港から深圳に直行する場合は、香港空港でプリペイドSIMを購入することになるが、香港空港で買えるSIMは中国移動香港のもののみだ。幸いなことに、現在では「中国香港両用SIM」を買わずとも、どのSIMに対しても中国でのデータパックを購入することができるようになった。要件は以下の通り。

おさらい

2018年になって、SIMロックの解除要件が緩和されたこと、また中国聯通香港のLTEプリペイドSIMが容易に手に入り、グレートファイアウォールの規制を受けないことから、非常にお手軽になったと言えよう。

また、中国によく出入りしている人には、単価が安いプリペイドSIMがタイやシンガポール経由で調達できるようになったこと、また現地SIMが一層安くなったことが朗報と言える。

中国の SIM 事情は定期的に変わるので、何か新しい情報があり次第更新する。