第8回 ニコ技深圳観察会 (Shenzhen High Tour) 参加に向けて

Makerイベント大好きおじさんこと、高須さんが立ち上げたニコ技深圳観察会の季節がやってくる。

f:id:shao1555:20171115102537j:plain

深圳という世界で最もエキサイティング (だと思っている) 街を知るきっかけとなったのは 2016年4月に開催された同イベントの第4回に参加したこと。それから毎月のように海外に出かけ様々な街をみてきたが、ニコ技深圳観察会は参加者の熱量の高さとアウトプットの高さで期待値がずば抜けて高く、特別なものと言えよう。

今回の観察会に是非エントリさせていただきたい。

あなた誰?

shao こと、澤田翔。大学在学中からエンジニアとしてITベンチャーの立ち上げを何度か経験し、現在はフリーランスとして、立ち上げ期のITベンチャーへのエンジニアサービスとITアドバイザリーを提供している。最近では IoT や仮想通貨、AI などの領域での仕事を多くいただいている。

 

また、モバイル通信や決済サービスが好きで (関連の仕事もしている) 、中国の SIM 事情や WeChat Pay (微信支付) について、それなりに知識がある。

 仮想通貨やブロックチェーンについても、投機的な側面ではなく「社会に取り入れるとどういう問題解決ができるか」といった研究を主にしている。

ハードウェア製造現場としての深圳
- "ハードウェアのシリコンバレー深圳に学ぶ" を読んで

今回の観察会でも工場をはじめ、ハードウェアの製造現場を多く見学させていただくことになるであろう。その中でも、観察会では毎回訪れているジェネシスの藤岡さんとは、仕事の相談をはじめ、公私にわたりお世話になっている。その藤岡さんによる著書で、深圳におけるハードウェアのエコシステムについて彼の目線からわかりやすくかかれている。

もともとソフトウェアエンジニア (Webエンジニア) で、ハードウェアの量産経験などまったくない筆者であったが、ITが果たす役割が実社会に大きく関わっている現在において、ハードウェアを迅速かつ安価に調達できることは非常に魅力的である。この本には、深圳におけるハードウェアのエコシステムをいかにジェネシスが取り入れているかが書かれており、すなわち、自らの事業にハードウェアを取り入れる上で、深圳のエコシステムをどう武器にしていけばよいか、本書を通じて知ることができた。

生き延びるために変化をし続ける深圳のハードウェアのエコシステムは、訪問するたびに新たな側面をみせてくれる。今回の観察会でも深圳人が生み出す新たなムーブメントを見つけていきたい。

イカームーブメントからメイカースキルへの変化
- "メイカーズのエコシステム" を読んで

自分がニコ技深圳観察会を知るきっかけとなったのがメイカーズのエコシステムという高須さんの本だったので、もう2年前ぐらいになるのであろう。

今では Google Home や Alexa と家電を連動させるために Raspberry PiArduino を組み立て、その知見が Qiita や GitHub で共有されるようになり、任天堂は段ボール工作キットの Nintendo Labo を発表するなど、「ハードウェアを工作して生活を豊かにする」という、メイカー的な活動が徐々に世の中に浸透しはじめたように思える。

しかし、そのきっかけは「誰かをメイカーにしていく」という草の根的なムーブメントが大きな役割を占めていることはいうまでもない。若く野心ある人々が集まる深圳はそのムーブメントの中心地のひとつであることはいうまでもない。さらにいうならば、深圳という街が高速なイテレーションで変化しつづけており、人のみならず街レベルでメイカーの血を引き継いでいると感じる。サブタイトルの「新しいモノづくりがとまらない。」という名のとおり、深圳全体がメイカーを育て、街のアップデートの原動力となっている。

熱量の高い人が集まるからおもしろい

今回いくことができれば3回目の観察会となる。観察会以外にも何度も訪れているので、華強北の電気街や JENESIS さんへは両手で数え切れなくなるぐらい訪問している。それでもニコ技深圳観察会は特別だ。それは高須さんの手作りのツアーに共感し、決して容易ではない参加のハードルを越えてきた、熱量の高い人が集うからに他ならない。そしてメンバーの熱量の高さが、訪問先の方々を強く揺さぶり、数々の奇跡を起こしてきた。アウトプットの事例の一部ではあるが、高須さんの記事に、観察会をきっかけとした活動がまとまっている。

 

人類史上最速のイノベーション都市である深圳を全力で見に行くツアーに大きな期待をしている。今年も手を上げさせていただきたい。