Qrio を買った
スマートフォンで家の鍵を開け閉めできるようになる Qrio を買った。
公式サイトによると
- スマホアプリで鍵を開け閉めできるようになる
- 開閉の権限を他のユーザに与えることができる (鍵のシェア)
という特徴がある。同様の商品はKEVOなどが先行しているが、取り付けに穴を空ける必要があったり、(古めの) 集合住宅でよく見る箱式の錠では厳しかったりする。
85RAという大変イケてない錠前。段差があるので適合する機種はほとんどない。果たして無事につくのだろうか。
開封から取り付けまで
化粧箱に入った Qrio に対面。
小さなリファレンスカードとオーナー登録カードが入っている。後述するが、このオーナー登録カードがセキュリティ上重要なものとなっている。鍵を増やしたりするにはこれを使うので、管理に負担がかかってあまりよくない。
付属の説明書。どことなくソニー感がするが、この会社は WiL とソニーの合弁会社なので、ソニーが製造において全面的にサポートをしているのだと思う。
付属品。鍵の大きさに適合するように何種類かアダプタがついている。あとさきほど「ソニーが全面的にサポートをしている」と言ったが、電池はなぜかパナソニック製。
取り付け方法はアプリで案内される。
付属のアダプタで高さをあわせる。アダプタを2つ重ねてネジで止めると85RAの大きな段差をクリアできる。
両面テープで貼り付けて取り付け完了。サムターンは回るがちょっと堅くて心配。。。
嫌な予感が的中。RA85の場合、上からのマージンが大きすぎてサーボモーターと軸がずれる。その結果、回転するトルクが適切に与えられず、解錠操作ができなかった。正解は以下の様に横付け。
アプリから解錠操作のテストが行われる。お、開いた!
外からも動作確認して完了。
所感
アプリを起動しての鍵の開け閉めはちょっと面倒。Bluetooth での捕捉がちょっと遅いこともあり、鍵を出したほうが速いことがほとんど。自動車のキーレスエントリーのような使い勝手を期待してはいけない。
一方「解錠後、一定時間で施錠してくれる」という機能があり、これが思った以上に便利。要にはホテルのオートロックと同じで、出かけるときなどに勝手に鍵をしめてくれるという感じで使える。締め忘れて嫁に怒られることもなくなった。出かけるときのほうが慌ただしいことが殆どなので、鍵締めの操作がなくなることのメリットは大きかった。
ただ、宅配便の応対などでドアを開けっ放しにしてても施錠操作が行われてしまうし、では自動施錠の時間を長くすればいいかというと、家を出てから鍵をかけるまでの時間が長いのも精神的にあまりよくない。ドアの開閉検知がついて「ドアが締まってから x 秒で施錠される」みたいな実装になるとよいと思う。
スマホで鍵が開くようになったとはいえ、スマホと鍵の両方を忘れて外に出て締め出されてしまう可能性もある。インターネット経由で解錠できる機能があれば電話などで連絡して家族に外から空けてもらえそうだが、いまのところ遠方から解錠する機能はない。外出しようとサムターンに手をかけたとき、ペアリングしたスマホが周辺にない場合「鍵持ってないよ!!」と教えてくれる機能があるとよさそう。
自分は該当しないのだが、AirBnBで人に家を貸していたり、ベビーシッターを雇っている場合など、鍵を貸すシーンが多いひとにもよさそう。ソリューション系では Akerun が頑張っていて、将来面白くなりそうな分野だ。
実家の鍵など利用頻度が少ないが持ち歩いている鍵があるので、そういうところが Qrio になると幸せそうな感じがする。