mixi規約改訂とモバゲーの規約 *
数日ネット浦島状態で、今しがたPCを開いたら mixiの規約改訂に関して騒動になっていた。
著作権の帰属問題について、4月1日以降の改定で
本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
mixi 利用規約 第18条-1より引用
という一節で大騒ぎしているわけだけど、そういえばモバゲーとかどうなんだろうと思って調べてみた。
モバゲーはPCで到達不可能な場所にしか規約を置いていないのが悪質だなと思うのだけど、まぁこれは企業体質の問題だからしょうがない。以下モバゲー。
当社は、当社の運営するサイト内にモバゲータウン会員が記述した日記、掲示板、伝言板上の記述情報等のすべてのモバゲータウン会員記述情報を無償で複製その他あらゆる方法により利用し、また、第三者に利用させることができるものとします。
(モバゲー会員規約 第5条-3より引用)
モバゲーオワタ\(^o^)/ ちなみにモバゲータウン会員記述情報にはちゃんと定義づけが規約でされていて、それは下記の一節で明示されている。
モバゲータウン会員記述情報とは、当社の運営するサイト内にモバゲータウン会員が記述したすべての情報及びモバゲータウン会員間でメール等によりやりとりされるすべての情報をいいます。
(モバゲー会員規約 第5条-1より引用)
mixiの"日記等"にメッセージなどの私的な通信が含まれるかについてはいささか不明ではあるが、少なくともモバゲーの規約を読む限り"ミニメール" (mixiでいうメッセージ機能) などですらあらゆる方法で利用しますということになり、こちらのほうが大きな騒動になってしまいそうだ。
しかしモバゲーの規約に関する話題がのぼらないことを考えると、ほとんどのユーザは規約の内容すら知らずに気づいたら許諾を許している、なんていう状況にあると言えるのではないか。少なくともWebに見えないような場所にある"モバゲーの規約"は議論のテーブルに上ることを困難にさせ、無防備な殆どの一般ユーザ(=無関心とも言える)が気づかない間に規約の改悪が進んでしまっているようだ。
[追記] まぁそもそも"タダ飯"で他人の提供するサービスを使っている以上、規約に従うのは当たり前であるし、提供者の都合のいい規約になっていても仕方ないであろう。mixiやモバゲーのように利用者が多いサービスだからといって"公共サービス"ではないだろうし、ましてmixiは"開発途上サービス"である(と彼らは言っている)。mixiの運用規定に文句があるなら外部blogを使うなり、他所でやるべきだと思う。