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【2017年版】中国で Twitter/LINE ができるモバイル環境 (スマホ/プリペイドSIM) まとめ

深圳 (深セン) をはじめ、中国大陸に行く機会が増えたことから「中国 深圳に行くためのモバイル環境(スマホ/SIM)の準備まとめ」というエントリをまとめてから1年ちかくが経ち、状況が変わってきたので最新の事情にアップデートする。

早見表

これらの理由については後述する。

香港や日本のSIMでローミングすると中国大陸でもTwitterが使える

「中国大陸ではTwitterGoogle、LINEが規制されている」というのは聞いたことがあると思う。一昔前はVPNやプロクシで回避できたが、最近は本当につながらない。日本の空港で借りられるポータブル Wi-Fi ルーター (イモトのWi-Fiみたいなやつ) や現地のホテルで使える Wi-Fi では、TwitterGoogle は使えないと考えた方がよい。

この制限は国際ローミング (いわゆる "海外パケ・ホーダイ") で回避できる。従って、ドコモ/au/ソフトバンクスマホであれば、1日あたり2,980円を支払うことでTwitterやLINEができる環境を手に入れることができる。

しかし1日2,980円、数日つかえば万単位の課金となってしまう。そこでオススメなのが香港の通信キャリアが販売しているプリペイド SIM 。日本の Amazon でもすぐに手に入る上、2,000 円程度で 7〜10 日間使えて旅行にちょうど良い。本エントリでは「香港のプリペイドSIMを使って中国大陸でスマホを使う」方法を解説する。

スマートフォンまたはWi-Fiルータの用意

国内で販売されているスマートフォンSIMロック解除する場合

日本の通信キャリア (NTTドコモ, au, ソフトバンク) で買った iPhoneAndroid を SIM ロック解除して、香港の SIM を使うことができる。キャリアごとの解除方法および対象の機種は以下の通りである。なお、SIMロック手続きにかかる費用は下記のリンクにある各社の Web サイト (スマホからはアクセスできない) で行えば、原則として無料である。

iPhone の場合、SIMロック解除の手続き以外の操作は不要であるが、Androidの場合は手続き時完了時に受け取るロック解除コードを控え、他国のSIMカードをはじめて刺すときにその番号を入力する必要がある。

また、iPadテザリング機能を Wi-Fi ルーターの代わりに使うという手もある。日本国内で販売されている iPad は、国外 SIM フリーとなっており、特に手続きをせずとも香港の SIM を刺せば使える。

SIMフリーの通信機器を買う

あいにく現在利用中の機種がSIMロックを解除できない場合は「SIMフリーの通信機器を買う」か「今の契約のまま国際ローミングをする」のどちらかとなる。

SIMフリーの通信機器で、一番安く手に入るのはおそらく ZMI の Battery Wi-Fi だろう。

中国の通信事業者で用いられる周波数帯 (チャンネル) に適合し、かつ大容量のバッテリを搭載しスマホの充電に使えることから、旅行での使い勝手が極めてよい。値段も1万円しないので、3-4日で国際ローミングの元がとれる。

より深圳に入り浸るのであれば、中国渡航用にスマートフォンを買ってしまうというのも選択肢に入る。中国の Web サービスの多くは中国の電話番号を必要とし、また行儀の悪い (通知が多かったり挙動が怪しい) アプリも多いので、専用のスマートフォンを用意できると捗る。「中国で4G通信ができ、SIMが2枚 (中国番号用と香港ローミングデータ通信用) 刺さる機種」という観点でみてみよう。 

ASUS の ZenFone 3 Max は、2万円台前半で手に入るミドルレンジ機種だ。 microSIM スロットと nano SIM スロットの両方を備え、中国聯通香港の LTE (B3 / B38) に対応している。

Xiaomi の Mi5 は 3 万円台中盤になってしまうが、映りの良いカメラ、4G+3G 同時待ち受け (日本の LTE を掴みながら中国SIM をローミングして SMS も受信できる) ので、予算が許すのであればベストな選択である。

SIMの準備

中国移動香港、中国聯通香港ともに 4G に対応したプリペイド SIM を発売している。この2社は中国で使っている周波数帯が異なることから、機種によりどちらか適切なものを選ぶ必要がある。

iPhone 6 以降 / iPad (Pro, Air2, mini4) / Battery Wi-Fi の場合

中国移動香港の "4G/3G 中国・香港10日間 1.5GB データプリペイド SIM" を買う。

中国国内では TD-LTE の B39 / B40 / B41 という周波数帯でサービスしていて、これに対応する機種は iPhoneiPadBattery Wi-Fi ぐらいしかない。

(他に Nexus 5X や Xiaomi などの機種などが対応している。スペックなどを確認して上記周波数帯に対応してることが確認できれば、このSIMを買えばよい)

このSIMは、香港国際空港 (ターミナル1, 到着階) で購入することができ、SIMフリー iPhone を店員に渡せば設定もしてくれるので、非常に便利である。また、中国最大手キャリアのため、エリアも広い。

香港国際空港で買う場合は "prepaid data sim for main land and hong kong please" などと言えば出てくる。が、入手に不安がある人、また深夜早朝帯など店が営業してない時間帯に到着する予定の人、そもそも香港国際空港以外のルートで中国大陸に入る人は Amazon で事前に買っておくとよい。

Android の場合

Android や、古い iPhone / iPad の場合は中国聯通香港の "中国本土31省と香港7日間 2GB データプリペイド SIM" を買っておけば間違いない。 

W-CDMA, LTE ともにメジャーな周波数帯 (B1 / B3) で運用されており、ほとんどすべてのスマートフォンで通信ができる。ただし周波数帯が中国移動香港に比べて狭いからか、速度を遅く感じることもある。

香港国際空港では販売していない (香港市街地では買える) ので、事前に日本の Amazon で購入することを強く推奨する。

国際ローミング: auの世界データ定額もよい (期間限定)

ここまで、香港のプリペイド SIM を買う話を前提に進めてきたが、SIMロックが解除できない機種で、かつ渡航期間が短い場合は日本の SIM で国際ローミングすることも考えられる。

ドコモとソフトバンクが提供する海外用パケット定額サービスは1日2,980円だ。

暦日で課金されるので、 "午後ついて翌日午前まで使う" ケースでは2日分とられてしまう。

一方、auは世界データ定額というサービスを行っていて、こちらは24時間980円と、2泊程度であればプリペイドSIMより安く済ませられる。(しかも暦日ではなく、利用開始から24時間で980円だ)

残念なことに本来の対象国に中国は入ってないが、期間限定のキャンペーンで 2017/06/05 までは中国も対象になっている。

上記施策が恒久的なものであるのかは不明。

au 世界データ定額サービスの利用には「世界データ定額アプリ」を事前に入手し、国内で一度起動しておくとよい。(サービスの利用に必要な各種契約が済んでいるかを確認してくれる)

これら上記3社の国際ローミングサービスはキャリアのサービスであり、MVNO (格安SIM) では受けられないので注意。

mobikeを使いたい、中国の銀行口座を開きたいなら中国の電話番号

中国では携帯電話番号を用いた本人確認が行われることが多く、その場合に香港や日本の携帯番号は使えず、中国大陸の番号 (+86) が必要となることが殆どである。

シェアリング自転車の mobike (摩拜)、ライドシェアの Didi (滴滴) の利用には中国の携帯電話番号が必要。また Alipay を使ったり、WeChat Pay に入金するには中国の銀行口座が必要だが、その開設にも中国の携帯電話番号が必要になる。

中国の携帯電話番号を取得できる香港 SIM は市場に出回っているもの限りで、現在は 3G版の跨境王のみである。 (4G版跨境王は香港の電話番号しかついてこない)

ただ、跨境王はデータ通信の単価が高い上に LTE 非対応なので、前述のデュアル SIM 端末を活用し、データ通信用の SIM との 2 枚刺しが実用的と言えよう。

※ 3G版の跨境王は、中国聯通香港のキャリアショップで実名登録が必要なので注意。

なお、WeChat Pay のアクティベーションだけであれば中国の番号は不要なので跨境王を手に入れる必要はない。日本のクレジットカード (VISA/MasterCard) があれば日本国内からでも可能。

まとめ